恋次が運び込まれて、興味本意に覗きにいったら
雛森がいて。
言いたいことがあったし、なんとなく声をかけてみた。



「思ったようにいかないもの」





他のやつらとはあきらかに違う雛森の反応が楽しくて――、同時にちょっと虚しくなった。
…って何 考えてんだろ、俺。
何だか邪険に扱われてるよーな…いや、男と思われてないような気もする。




そこでふ、とこいつのトコの ニコニコ顔の隊長を思い出した。




あいつはこいつにどー思われてるんだろ…



…あぁ、何言ってんだ俺。
そんなこと考えてたって、どうしようもないのに…
だけど、雛森は多分、藍染のやつを慕ってる。―――上司とか、そういうの以上に。

なんだか、ちょっと…




…いや、今は前々からこいつに言おうと思っていたことを言おう。
一応言おうと思って 話しかけたわけだし。




「3番隊には気をつけな」


「とくに――――――…」


その先を言った時の 雛森の顔はあきらかに不安気で。
こいつにそんな顔してもらえる 藍染のやつが何故かとてもにくらしかった。
せめて、あの笑顔の秘密をあばいて雛森に教えてやりたい。
――あばくほどの秘密があるといいんだが。



「―――じゃあ、まだ仕事残ってるし、俺戻るから」


もう 一刻も早くここから離れよう。

これ以上ここにいると、なんだか悲しくなりそーだ。俺の勘が叫んでる。
ちら、と雛森の後ろにいる恋次を見やった。
前々からこいつは1度でいいから 蹴っ飛ばしてやりたかった…
何故だかわからないが、こいつが雛森と一緒にいると蹴飛ばしてやりたくなったもんだ。



俺は恋次を軽く睨むと、くるりとUターンして雛森に背を向けた。

そのまままっすぐ戸に向かう。




「――あ、日番谷君」


…まだなんかあんの?



「忠告ありがと…仕事、頑張ってね。応援するから」

「私も頑張るから」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「じゃぁな」


ガラガラガラガラ …ピシャッ!




…なんか仕事ないかな…(ぇ)

とりあえずさっき乱菊に押しつけてきた書類を返してもらうか。


さっきから自分でもわかるほど 妙に機嫌がいい。
乱菊にあったら、意外そーな顔をされると同時に、

「隊長、顔にやけてる…」

とまで言われた。



…これ終わったら、市丸でも偵察にいくか…

何故だか俺は、雛森のあの笑顔を守ってやりたいと思った。



………何言ってんだろ、俺。







コメント 同盟入って直後、ざかざか書いたもの。
ごめんなさい ごめんなさい! なんか…なんか変ですね!
こんなもので気に入っていただければ ホントに嬉しいですっ!
アドバイスとかもいただければ…鍛えなおされますので(汗)

えーと…日番谷君のイメージを壊してしまったならすいません…
私がかくと どーにもギャグテイスト気味になってしまいます〜!

出なおして…あ、こなくていいですか?
update:2003/09/14
written:夏葉
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