俺しか・・・いない。

だから俺が、ずっと護ってやるから。



  『見せたいモノ』





「雛森ィ? 居るかぁ?」

そう声をかけて5番隊の宿舎に入る少年。

そしてそれに答える1人の男。


「雛森くんならさっき出て行ったよ。なんでも同期だった四番隊の友達が行方不明になったらしい。」

相変わらず笑ってやがる・・・彼はそう思い、彼女の行動に少々苛ついた表情を浮かべる。

「わざわざ副隊長が探しに行かなくてもいいだろ」

せっかく雛森に会いたかったのに・・・そう思い口を尖らせるその少年・・・日番谷冬獅郎。

「すごく仲がよかったからって。」

「名前は?」

雛森の友達なら、俺は知ってる筈だ。

「・・ルミだったと思う」

実はあんまりよく覚えていないんだ。そうつぶやく五番隊隊長・藍染惣右介。

「ルミ?・・・誰だよそれ。」

知らない、そんなやつ、雛森の友達にいたっけ・・・。

「君はたしか雛森くんと同期だろう?知らないかい?」

だから、知らねぇって!・・・そういいかけて相手は隊長だということをあらためて思い出す。危なかった。

「雛森は四番隊の宿舎に行った?」

「うん、未だ居ると思うよ」

ちょろちょろすんなよ・・・。宿舎を出る頃には彼はかなり苛ついた顔で眉がつりあがっていた。

ここまで来るのは遠いんだぜ?瀞霊廷は広いんだから。



今日は晴れてる。昨日まであんなに雨が降ってたのに。

やっぱり明け方まで降っていたみたいだな・・・虹が出てる。

ルミってやつが見つかるまで出てたらいいな。

そしたら雛森に・・・見せてやるのに。

そんなことを思いながら歩いていたらあっという間に四番隊の宿舎まで来た。



「雛森来てるかぁ?」

宿舎の入り口で掃除していた死神にそう問い掛けると

「雛森隊長なら先ほど出ていかれましたよ。わざわざ副隊長がうちの隊のルカを探してくれてるんです。」

ルカ・・・?? 藍染のやつと言ってる事が違う。

「ルミじゃないのか?」

「誰ですか?それ。雛森副隊長が探して下さっているのはルカですよ。宮崎留夏。」

やっぱり間違ってやがる。名前ぐらい覚えろよニコニコ顔。

留夏・・・ぁあ、あのチビ。 ふっと笑い彼は思い出す。 俺の背と変わんねぇんだよな。

「あ、それで雛森どこへ行きやがったんだ?」

「えっとルカは魂葬しに行った死神の救護をした後行方不明になったそうなので、たぶんそのあたりに居ると思いますが・・・」

そう言うと、彼は「ありがとな」と一言かけてとんでいく。

おせっかいな人・・・そう思って言おうと思ったけど止めた。

彼は、きっと雛森隊長が好きなんだと思って。


なんでアイツはそこまでうろうろすんだよ・・・、はぁ・・・。

やべぇっ、俺そろそろ帰らねぇと乱菊に怒られる。

・・・・・・

いっか。

そう思い直す。

アイツに・・・見せたい。

虹。

しまった。どこで魂葬してたのか訊くの忘れた。

慌てて引き返す。

虹は、未だあって七色に光っていた。

虹を見たら・・・アイツはどんな顔をするだろうか。



笑って欲しいと思った。

色んなことをすぐに重く考えて戸惑うばかりの雛森だから、

俺がアイツの笑顔を護ってやらないといけないと思った。

そして、いつでも泣けるように。





コメント ちょっとってかかなり文章が変です。
意味不明です。 お許しください。(机に頭ぶつけてます)
それに、日番谷くんと桃ちゃんの話の筈なのに桃ちゃんでてきません。
ごめんなさい。ごめんなさい。
ルカの捜索話にしようと思ったら虹が出てきて終わっちゃいました。
すいません。意味不明ですいません。
でも日番谷くんを想う気持ちは同盟の皆様と変わりません!(それこそ意味不明発言やぁ〜)
update:2003/10/04
written:友華
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