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夕暮れ。
俺は
雛森と一緒に。
あの頃は
居たのに。
隣に。
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Little memories
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秋。
偶然にも休みが重なって
俺と雛森は
夕日を見に行った。
それは、知るひとぞ知る穴場で
海に沈む夕日が見える
数少ない場所だった。
現世でいうところの「大阪」。
元々俺はかなりの情報通で
でもそう言われるのが嫌だから隠しているけど
雛森の休みとか、藍染の休みなんて
そんなの言われなくったって
知ってる。
けど
今回だけは知らなかった。
ほんとに偶然に
重なったんだ。
急な休みだった。
朝、散歩してた俺に
「おはよう」
て
声をかけてきた。
おもわず
「おまえ、なんでそんなトコにいんだよ?」
て
慌てたけど
「・・・?? だって今日休み・・・、なんで?私が休んでちゃダメ?」
と
不満顔で言われて
平静を取り戻した。
はず、だけど。
でもその後が失敗だった。
「だってそんな今日が休みとか聞いてねぇ!」
なんて俺が言ってしまったから
雛森が
「昨日急に隊長が・・・て日番谷くん、『聞いてねぇ』て探ってたの?私の休暇」
とか言われてしまった。
まごつく俺に、
雛森は笑って
「なんか日番谷くんてもしかして情報通?」
なんて言うから
俺はますます
居心地が悪くて
ちょっとムクれてしまった。
そのあと、
機嫌を損ねたまま、
菓子を食べに行った。
雛森は甘い物好きで
休暇の時に限らずココに来るから
なぜか俺と雛森は顔なじみ。
・・・なんで俺まで入ってんだよ。。。
そのまま街をふらふらしてたら
いつのまにか夕方になってしまっていた。
空が赤くて
ふと思いついて。
晴れてる空に。
柄にも無く
雛森の手を引いて
駆け出した。
早く行かないと
沈んでしまう。
細い抜け道をいくつか抜けて
隠れた小さな浜の上まで来て
そこで雛森は
歓声を上げた。
でかい。
夕日。
その笑顔に
ホっとした。
急激に動いてる今の護廷十三隊。
その変化に
雛森がついていけていないのを
俺は知っていたから。
雛森が必死で平気を装っているのを
俺は知っていたから。
藍染は
きっとちゃんとわかってたんだろう。
わかって俺の休暇に雛森を合わせてくれたんだったら
感謝しないといけない。
俺に雛森を任せてくれたことに。
雛森の笑顔を見さしてくれたことに。
また連れてくると雛森に約束して、
もう暗い空に
さよならと告げた雛森を見て
宿舎まで送った。
幸せそうだった。
あの笑顔が
いつまでも続くといいのに。
俺は
あの時
そう思った。
雛森の笑顔に
そう思ったんだ。
けど、
やっぱり雛森は
そこまで治ってなかった。
傷口は、
未だ完全には
癒されてなかった。
情けない。
これ以上傷つく雛森を
俺は見たくない。
そう思ったら、
牢に向かっていた足が
止まってしまった
それ以上進めなかった。
そんな自分が許せなくて
戻ってしまう自分が許せなくて
でも進もうとしても進めなくて。
矛盾が渦巻く。
雛森の元へ
行きたいのか行きたくないのかわからない。
雛森の傷を癒してやりたいと思う。
あそこは静寂ばかりだから
俺が行ったら少しは元気になるかもしれない。
けれど、
行ったら俺は
・・・
行けない。
俺は今は行けない。
傷ついてる雛森を見たくない。
護りきれなかった雛森を見るのは。
―辛い。
・・・
もう少し
少しでいいから
待って欲しい。
持っていた手紙を
乱菊に預けた。
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コメント |
あれ・・・??夕暮れのハズだったのに・・・。
どうしましょどうしましょ!
・・・許してくださいな。
あと題名ですが、デタラメです、ごめんなさい。
やはり中1の英語力では・・・(そんな問題ですか?) |
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written:友華
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