柔らかな笑顔に…




いつものようになれた手つきで書類の整理をしていて藍染隊長が隊首会から帰ってきた。
「今日は日番谷くん、体調悪いみたいだったよ」
「えっ、本当ですか?」
「うん、彼が隊首会の途中で珍しく帰っていったから…雛森くん今日はもう仕事はいいから彼のところへ行って看病してあげてくれないかな?乱菊くんも大変だと思うから」
「でもまだ書類が…」
「それは僕がやっておくから」
「それじゃあ…」
「いいからいいから、彼も君に看病してもらったほうが早く良くなると思うから」
「すみません藍染隊長」
「じゃあ行ってらっしゃい」

タッタッタッタッ ザザーッ ガタン
十番隊詰所の障子を開ける
「はぁはぁはぁ、あのー乱菊さん日番谷くん大丈夫ですか?」
「あら桃ちゃんそんなに急いで、うちの隊長なら平気よただの風邪みたいだからそこの奥で寝てるからなんだったら寄ってって」
「あっすみません」
「いいのいいの気にしないで」
静かに襖を開けるとそのむこうで布団の中で額に手拭いを当てられた少年が眠っている
「ちょっと前に寝たばっかりだから起きないかもしれないけど」
「いえ、起きてなくてもいいんです。寝てたほうが治りも早いから…」
「…あっそうだ、私八番隊へ書類を届けなきゃいけないんだった。悪いんだけど桃ちゃんちょっとの間うちの隊長のことお願いしてもいい?」
「大丈夫ですよ、私しばらくここにいますから」
「それじゃあちょっとうちの隊長のことよろしくね」

手拭いをぬらして再び少年の額に当てる
「日番谷くん…」
「…何だよ」
「えっえっ起きてたの?」
「お前がここに来るちょっと前からな」
「ごめん起こしちゃって」
「別にお前に起こされたわけじゃないんだら謝ることないだろ」
「うそつき…」
「あ〜?」
「日番谷くんのうそつき、本当は私が来たから起こしちゃったのに。さっき乱菊さんが言ってたもん、日番谷
くん寝たばっかりだって」
「はぁ…」
「もう、無理しないでよ病人なんだから見栄張ったって意味無いんだから」
「悪かったな…じゃあ、茶いれてくれ」
「うん」
「お茶ってこれで良いんだよね」

「はいお茶」
「おう」
「このお茶ちょっと渋かったね」
「いやこんなもんだろ」
「そうかなーこれ渋いと思うんだけど」
「ただ単にお前が渋いの苦手なだけだろ」
「え〜そうじゃないよ日番谷くんが年寄りっぽいだけだよ」
「お前、俺は年寄りっぽくなんて…」
「あっ日番谷くんっ」
「大丈夫だって少し眠くなって来ただけだから…」
「ほっ本当、また見栄はってない?」
「ああ、少し寝てれば平気だから」
「じゃあ日番谷くんが起きるまで私が手握っててあげるね」
「…もう好きにしろ」
「うん、おやすみ日番谷くん」

こうして寝顔だけ見ていると私とあんまり変わらないような気がするのに中身はとっても大人で私はいつも助けられてばっかりで…こんなことでもない限りは日番谷くんに何もしてあげられる事がないから。

「今日は私が日番谷くんを助けてあげられるからね…」

彼は癒されていく…

彼女の柔らかな笑顔とやさしさにつつまれながら…


―― END ――

コメント 今回はかなりてこずってました。
桃ちゃんと藍染隊長の会話が全然思いつかなくって…
本当はもう少し書き足したい所もあったんですが時間が無いわ思いつかないわ…
これからもどんどん書いて完成度を上げて行きたいと思います。
written:フレンス
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